インタビュー記事
女性起業家支援の草分け
「起業したいけれど、何から手を付ければいいのか分からない」。
そんな悩みを抱えがちな起業家の、進むべき道を照らしてきた。
「巣立っていった起業家が、大きく羽ばたいていく姿を見ることが喜び」と笑顔をみせる。
30代のとき、長崎県のインキュベーター施設でアルバイトから始めた起業家支援の道。「女性の起業支援」という概念すら乏しかった2000年代半ば、たまたま開いた女性向け起業セミナーが盛況。ニーズがあるとみて、この分野に踏み込んだ。施設のマネージャー職を経て独立。「よろず」では多角的な起業支援を中心に力を尽くす。
一段高いところから話をする「先生タイプ」ではない。大切にしているのは相談者と同じ目線に立ち、生の声に耳を傾けること。友人同士のような信頼関係を築き上げ、相手の心を開く。親しみを込め、「ゆり姉」との愛称で呼ぶ相談者も多い。
「人生を自由に」が座右の銘。一度きりの人生を思うまま泳ぎたいと、自らも起業した経歴を持つ。「学びと行動」を愛し、2019年には一念発起、大学へ進学。「女子大生」となった。支援の幅を広げようと、近年は販売士の資格も生かし、店舗の商品陳列やPOPなど販売サポートスキルも深めている。
山口が力を込める。「人生は選択の連続。相談に来られる方の『明日を変える選択』を応援したい」。(2020年掲載)
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2020年に長崎県よろず支援拠点のCOとして書いてもらった紹介文です。インタビューしてもらいながら自分自身と深く対話できた良い機会でした。自分自身の「明日を変えたい」という思い。どうしてそんな風に思ったのかも、少しずつ書いていきたいと思っています。